アギーレJAPAN 2015アジアカップ前のまとめ
こんにちは。寒い日が続きますね。
本日がついに日本のアジアカップ初戦ということで、少しアギーレJAPANについてまとめていきます。パレスチナについての情報をほとんど持ってないので試合展望という訳ではありませんが、本日以降の試合で少しでも参考になれば嬉しいです。
2014強化試合を通して少し見えてきたアギーレJAPANのサッカー
さてアギーレ監督ですが、2014の強化試合はいわゆるメンバー選考重視ということを言い続けてきました。ただもちろん代表戦はただのメンバー選考試合では無いので内容結果も問われるのですが、戦績としてもここまで6試合で、ウルグアイとブラジルに敗戦するも、他では3勝1分けということで悪い訳ではありません。ということで強化試合を通して見えたアギーレ監督のサッカーを探ってみたいと思います。
まずフォーメーションですが、基本は4-3-3で、攻撃時は3-4-3、守備時は4-1-4-1のようになります。一応図で乗っけておきます。
アギーレ監督は就任当初、4-3-3を基本に考えていると発言し、その布陣が色々想定されました。
2シャドーを用いる4-3-2-1いわゆるクリスマスツリーという形や、トップ下を置く4-3-1-2など。自分も少しその可能性を考えましたが、その理由としては一つ、日本はトップ下、もしくはシャドーの適正人員が多い(本田、香川、柿谷など)ことでした。
攻撃時~ウイングとインサイドハーフに注目~
まぁそれはさておき、アギーレ監督になり大きく変わったのは本田がトップ下ではなくウイングに、そして左サイドにアギーレJAPANの顔となった武藤、そして復調してきた乾を用いることです。ここまで香川を左ウイングで用いていないのは皆様も周知の通りです。右サイドには小林悠も控えているように、ウイングの特徴は突破力などゴールへ直結する能力が重視されています。それはというと、アギーレ監督がよく言う早い攻め、ボールを奪ったらFW3人でもカウンターをすることが求められるからです。
攻撃時はインサイドハーフ(上の香川遠藤)もフィニッシャーとして重要な役割を用います。例えばジャマイカ戦では岡崎が敵陣でボールを奪いショートカウンター、ペナルティエリア外で本田へパス。
そして柴崎が猛然と本田の外側を駆け上がったので、
本田はその柴崎へラストパス。エリア内へ見事侵入した柴崎のクロス(かシュート)が結果的にオウンゴールとなりました。
このインサイドハーフがゴール前スペースに走り込む攻撃は他の試合でも基本となり、得点もあげていますのでアジアカップでも何回も見ることができると思います。アギーレが香川をインサイドハーフで使うことにしたのはホンジュラス戦で良かったからでしょう。ホンジュラス戦を見れば香川の良いところが見えます。
2人に加えて清武柴崎がこのポジションにいますが、誰が出ても彼らにはゴールに絡む活躍が求められます。楽しみです。
また押しこむ展開になるとサイドバックの攻撃参加が大事になります。ホンジュラス戦の三点目遠藤のゴールなどは酒井高徳の攻撃参加によって生まれています。サイドバックにも注目です。
守備~とても重要なアンカーとまぁ重要な前の4人~
さて守備はというと、アンカー(上の長谷部)がいるので、前の方でボールを奪われた場合でも4-2-3-1よりも中央が分厚くリスクマネジメントができているといえますが、そのアンカーには高い身体能力、判断能力が求められます。
まず2つの4ラインの間にいるので、もし前に釣り出されて抜かれた場合などは非常に危険なスペースを与えることになります。それがブラジル戦1点目に表れています。キャプチャを用いますが、一枚目、アンカーであった田口はまだアンカーのポジションでスペースを消しています。ただ相手の9番を気にしています。
すると9番は下りてボールを貰いに行きます。田口はフリーなのが気になるのかついていってしまいます。
しかし9番はワンタッチで前に繋ぎ、ワンツーで抜け出します。田口がいたところには広大なスペースが。
CBが当たりに行きますが、時既に遅し。ネイマールの素晴らしい抜け出しから先制点。綺麗にやられました。
そして泣き所としては、アンカー脇のスペースです。これはオーストラリア戦の前半です。相手の21番がボールを貰い、簡単に前を向いてしまいます。
長谷部はボールに行ってしまうと上のような致命的なスペースを与えてしまうので行けません。21番は長谷部の脇のスペースへとドリブル。
アタッキングサードへの侵入を許してしまいました。この後サイドへパスしサイドを抉られピンチになりました。
この試合、たまらずアギーレが4-3-3から4-2-3-1に変えるまでオーストラリアにアンカー横を使われまくりました。
またこのシーンなどにもわかるように前の4のラインの守備がザルだと簡単にアンカー横を使われてしまうので戻って守備をする意識が大事です。特にインサイドハーフ。
またザッケローニのときからですが、簡単なパスミスからのカウンターはもちろん最悪なので気をつけなければいけません。ピッチが酷く、プレッシャーが強かったブラジル戦のピンチの体感7割はそれでした。オーストラリアのピッチ状態は非常に不安なので気をつけてもらいたいです。
まとめ~初戦大事~
まとめですが、攻撃で重要なのはウイング、インサイドハーフ、サイドバック。守備ではアンカーとインサイドハーフ(とウイング)です。
特に重要なのはインサイドハーフ。彼らが目立っている時間帯は日本は押しています。逆に消える時間帯が長いということは日本は劣勢だということです。
とはいっても香川遠藤柴崎清武のクオリティはアジアでも突出して高いと思いますので、あまり心配していません。
どちらかというと、ミスからの失点が怖いですし、そして初戦でパレスチナに負けるようなことがあれば一気にチーム的に崩れる可能性もあります。今日、とても大事です。加えてですが、アギーレが合宿でどうチームを作ったかも注目です。
次のマッチレポートなどでお会いしましょう。ではー。